La petite Tropézienne 1

ラ・プティット・リゾート ストーリー。
petite はフランス語で「小さい」の女性形。 可愛らしいと言う意味も込めています。
このシリーズではヨーロピアンリゾートの息吹きを感じる瀟洒でコンパクトな大きさの建物のデザイン設計をご提案しています。
第2回目は ラ・プティット・トロペジエンヌ へご案内いたしましょう。

la petite tropezienne
フランスの建物を見ていてつくづく言えることは、その地の気候や採れる石や顔料が街の色合いを形成していることです。
パリを含む北フランスは一年を通すと、イギリスと同じように、雲がすっかり消え去った晴天の日はあまり多くありません。 水色の空に柔らかい光の中では落ち着いた色合いや、淡いパステルカラーがエレガントに映ります。
そして、パリからTGVで地中海側のマルセイユやニースに南下すると、一気に空や街の色合いが変わることに気が付きます。(トロペジエンヌのサントロペはマルセイユからニースに向う途中にあるリゾート地です。)
空は雲ひとつなく真っ青。 照りつける太陽。
そんな空の下、建物はコントラストのあるとても明るい色合いとなり陽の輝きを感じます。
屋根は橙からオークル、赤茶の素焼き瓦。 街中では寄棟が多いですが、カントリーサイドでは切妻をよく見かけます。 高い所から見下ろすと素焼き瓦屋根どうしがつながって、散りばめられたモザイクの絵画を見ているようです。
プロヴァンス地方では壁は明るいクリーム色が多いですが、コート・ダジュール地方に向かうほど、カラフルになってきます。 オレンジ、黄色、桃色、ザクロ色、オークル、等々。
自然な鮮やかさのある色合いですが、きつい色ではなく、陽気な雰囲気です。
内外の塗り壁の塗りムラや、経年と共に朽ちた部分などに味わいがあり、魅力を感じます。
床材のテラコッタタイルも自然で素朴な風合いにほっとした気分になります。
新建材のピカピカで完全無欠な緊張感から解放されるようです。
窓辺の鎧戸は壁の色に合わせて、補色的な色合いがきます。
鎧戸は南仏の強い光や温度を室内において調整してくれます。
南フランスは一年を通して温暖なのでリビング・ダイニング続きのオープンテラスで食事をとることが多いライフスタイルです。 パーゴラの緑やプラタナス、オリーブの木が心地よい木陰を作ってくれます。 からっと乾燥したそよ風にラヴエンダーをはじめ、豊かなハーブ達、柑橘系の木々達が爽やかに香ります。
ラ・プティット・トロペジエンヌでは、日本にいながらにして南仏はプロヴァンスやコート・ダジュール地方の建物に滞在しているかのように楽しんでいただけるよう、その特徴や風合いをとり込んだデザイン・設計をご提案しています。
それぞれ敷地固有の条件やお客様固有のご要望に合わせてプランニングいたします。
ご興味をもたれた方はアトリエ アマルフィターナまでお問い合わせくださいませ。