la Tropéizienne 記事一覧

Rose villa resort story 3

暑い夏真っ盛りですね。
暦の上では立秋が8月7日ですから9月22日の秋分までは残暑ということになります。
こんな時期はプールにどぼーんと飛び込んで、しばらくつかっていたいですね!
(水泳は小・中学生の時スイミングクラブで鍛えたので結構得意だったんですよ・・・)
そんな、涼しくなりたい一心の心境で、今回はプールのあるローズヴィラリゾートストーリーを描きました。

rosevilla-tropesienne

舞台は南フランスはサントロペの近くのヨーロッパ地中海を見下ろすどこかを想像。
日本もセミが元気に鳴いていますが、南仏の夏も日本のセミに輪をかけて猛烈な音量でセミが鳴いています。
南フランスの色合いはパリ周辺の空の色とその下の建物や緑、草花の色合いとはがらっと変わります。
湿度を除けば、むしろ太平洋の日本の真っ青な空に近いとも言えなくはありません。
ただ入道雲などの雲はなく、抜けるようにスカッとした青空で、日本より青みのある光線がものに投じられている色合いに感じられます。
建物も北フランスのシックな色合いとは異なり、とても鮮やかなアースカラーが目を楽しませてくれます。
鮮やかな空のもとには鮮やかな色合いが映えるコントラストをなし、曇りがちな薄らいだ柔らかな空には少しトーンを落としたソフトな色やしっとり落ち着いた色合いが調和するものですね。
南フランスには海を見下ろす斜面に沿ってトロピカルな庭園に囲まれた邸宅が点在しています。
ヤシ類など南国の植物が植えられているのを多く見かけます。
そこにはやはりバラも彩度が高めの澄んだ色が映えます。
フランスのバラは混じりけの少ない華やかな色合いが多いですね。
色はいろいろ混ざるほど彩度が低くなり、渋い色や、くすんだ色となります。
バラを育てていて実感していることは、フランスのデルバール社のバラは日本の蒸し暑い気候にもかなり適応しやすいようで、春のような勢いというわけには行きませんが、夏も元気に鮮やかな色合いで青空に輝いて咲いています。
その鮮やかな二色の絞りのバラなどを見ていると、まさにポール・ゴーギャンのタヒチの世界を彷彿します。
夕刻、陽が沈んでゆく海を眺め、カクテルでも片手にバラに囲まれた小道をそぞろ歩きし、プールを前にしたロトンダからヴァイオリンの奏でる音色が微風と共に流れてくるのに耳を傾ける・・・。
そんな優雅な時を過ごしたい貴方のために、ラ・トロペジエンヌと名付け、トロピカル色のバラが咲き、滑らかな曲線使いの庭園と邸宅のエッセンスを散りばめた設計デザインをいたします。
それでは皆様、素晴らしい夏をお過ごしください。

アトリエ アマルフィターナでは、フレンチローズ、オールドローズをはじめ様々なバラやロートアイアン、トレリスなどを織り込んだローズガーデンヴィラの設計デザインのご提案をいたしております。
ご興味を持たれた方はメール、お電話にてお問い合わせくださいませ。

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La petite Tropézienne 1

ラ・プティット・リゾート ストーリー。
petite はフランス語で「小さい」の女性形。 可愛らしいと言う意味も込めています。
このシリーズではヨーロピアンリゾートの息吹きを感じる瀟洒でコンパクトな大きさの建物のデザイン設計をご提案しています。
第2回目は ラ・プティット・トロペジエンヌ へご案内いたしましょう。

la petite tropezienne
フランスの建物を見ていてつくづく言えることは、その地の気候や採れる石や顔料が街の色合いを形成していることです。
パリを含む北フランスは一年を通すと、イギリスと同じように、雲がすっかり消え去った晴天の日はあまり多くありません。 水色の空に柔らかい光の中では落ち着いた色合いや、淡いパステルカラーがエレガントに映ります。
そして、パリからTGVで地中海側のマルセイユやニースに南下すると、一気に空や街の色合いが変わることに気が付きます。(トロペジエンヌのサントロペはマルセイユからニースに向う途中にあるリゾート地です。)
空は雲ひとつなく真っ青。 照りつける太陽。
そんな空の下、建物はコントラストのあるとても明るい色合いとなり陽の輝きを感じます。
屋根は橙からオークル、赤茶の素焼き瓦。 街中では寄棟が多いですが、カントリーサイドでは切妻をよく見かけます。 高い所から見下ろすと素焼き瓦屋根どうしがつながって、散りばめられたモザイクの絵画を見ているようです。
プロヴァンス地方では壁は明るいクリーム色が多いですが、コート・ダジュール地方に向かうほど、カラフルになってきます。 オレンジ、黄色、桃色、ザクロ色、オークル、等々。
自然な鮮やかさのある色合いですが、きつい色ではなく、陽気な雰囲気です。
内外の塗り壁の塗りムラや、経年と共に朽ちた部分などに味わいがあり、魅力を感じます。
床材のテラコッタタイルも自然で素朴な風合いにほっとした気分になります。
新建材のピカピカで完全無欠な緊張感から解放されるようです。
窓辺の鎧戸は壁の色に合わせて、補色的な色合いがきます。
鎧戸は南仏の強い光や温度を室内において調整してくれます。
南フランスは一年を通して温暖なのでリビング・ダイニング続きのオープンテラスで食事をとることが多いライフスタイルです。 パーゴラの緑やプラタナス、オリーブの木が心地よい木陰を作ってくれます。 からっと乾燥したそよ風にラヴエンダーをはじめ、豊かなハーブ達、柑橘系の木々達が爽やかに香ります。
ラ・プティット・トロペジエンヌでは、日本にいながらにして南仏はプロヴァンスやコート・ダジュール地方の建物に滞在しているかのように楽しんでいただけるよう、その特徴や風合いをとり込んだデザイン・設計をご提案しています。
それぞれ敷地固有の条件やお客様固有のご要望に合わせてプランニングいたします。
ご興味をもたれた方はアトリエ アマルフィターナまでお問い合わせくださいませ。

ラ・トロペジエンヌ 2

laTropezienne
トロペジエンヌとはパリジェンヌと同様、サン・トロペの人(女性)の意味です。
サン・トロペはマルセイユからニースに向かって地中海沿いに半分過ぎた位のところにあるリゾート地です。
フランス人もここに別荘を持つことを憧れるのどかな海辺の町です。
港の通りを歩いていると、桃色や肌色などの明るい色合いの漆喰壁に橙色のテラコッタ瓦の屋根の街並みが続き、抜けるように青い空と青い海にとても美しく映えます。
「ラ・トロぺジエンヌ」と名付けましたこの物語ではアーバンライフの建物に南フランス地中海の町の明るい陽光やそよ風を感じるデザインを吹きこみました。
窓辺のプランターにどの花を置こうか、などとガーデニングがいつの間にか好きになってしまう、緑や花々がよく似合う陽気なファサードです。
暖色の壁に水色やペパーミントグリーンのよろい戸、ロートアイアンが一層お洒落に引き立てます。
maison rose1 tropezienne

アトリエ アマルフィターナでは住宅、店舗等の建築において、南フランスのそよ風が吹いてきそうな「ラ・トロペジエンヌ」ストーリーにて設計・デザインのご提案をいたしております。 次の休みは海へ、などと楽しい思いを馳せたくなる外観をおつくりします。 
ご興味を持たれた方はお気軽にメール、お電話にてお問い合わせ下さい。

ラ・トロペジエンヌ

パリから地中海に向かって南下すると突然、気候や建物の色合いが北フランスから、がらっと変わることに気がつかれるかと思います。
マルセイユを中心とした周辺地域がプロヴァンス地方で、イタリア国境に向かって、ニースを中心とした地域がコートダジュール地方です。 建物の特徴は微妙に異なりますが、それはまた追ってお話しましょう。

south france color北フランスも南フランスもそれぞれの気候・風土にマッチし、その地方でとれる石材の色合いが街を彩ります。 北フランスやパリの建物はおさえたトーンの色彩で渋い美しさがあります。 屋根はスレートのチャコールグレー、壁はライムストーンのアイヴォリーホワイトと言ったように。 一方、南フランスの建物は真っ青な空のもと、陽光を一杯受けて、明るい色合いがとても陽気で美しく見えます。 クリーム色、肌色、桃色、橙色、石榴色、等々。 これらの色は天然の石や顔料の色合いなので、決して強烈に見えません。 混じりけが少なく彩度が高いですが、どこか柔らかさを感じる自然な色合いです。
こちらの写真を見ると、古い建物の味がとても良く出ています。 きれいな色合いの漆喰ですが、経年により、朽ちていたり、ガタボコしていたり、天然の石の香りがする空間です。 この中にいると古い建物の温もりに包まれているようで、ほっとして癒されます。 内部、外部共に、ざらざら、でこぼこした質感が時間の移ろう中、光によって様々な陰影をつくり、とても魅力的です。 この「洗練された田舎感」に安らぎを感じる建物が南仏にはとても多いです。 概してフランスの田舎はお洒落な印象を受けます。 ヨーロッパ全般にも言えますが。
日本の都会ではピッカピカの新築の価値が高く、古くなるほど資産価値が下がるのが現状です。 地震のある・なしや、木造と石造建築の耐用・耐久性が違う背景もありますが・・・  
アトリエ アマルフィターナでは現代生活、都会生活で失われがちな「古くなって行く良さ」を経年と共に味わえる建物創りを大切にしてデザインします。
ラ・トロペジエンヌと名付けて、南フランスの明るい陽光と色彩を感じる建物の設計・デザインをご提案しています。