victorian resort 記事一覧

Rose villa resort story 1

木々の緑が陽の光にきらきら輝き、風にそよそよ揺らめく心地良い季節となりました。
今回はローズヴィラ リゾート ストーリーをアップいたします。
イングリッシュローズが咲きこぼれる庭園に囲まれた英国カントリーハウス調のヴィクトリアンスタイルヴィラを描きました。

victorian rosevilla

そこにはイギリスの庭園を特徴づける一つである青々と刈られた芝生がひろがります。
思わず裸足でかけまわりたくなるようなふかふかの芝生の庭は憧れでもあります。
その間を曲がりくねる小径。
色とりどりの草花が両サイドを縁どります。
芝生との境界は丁寧に刈り込まれています。
そして、ヘッジ(または壁や木々)に囲まれて中が見えない秘密の花園へといざなわれます。
アーチに穿ったロートアイアンゲートから垣間見え、のぞいてみます。
ハーブや野菜のポタジェ、バラが植え込まれたパルテールから芳しい香りが漂ってきます。
その中で妖精達が楽しそうに遊んでいる姿を見つけられるかも。

建物と庭をつなぐコンサヴァトリーは庭の景色を眺めながら朝食やお茶の時間を楽しむ間となりますが、
もちろん室内で園芸を楽しむのにもってこいの場所です。 
バラを育てていて感じることは、強雨や強風の日、デリケートなバラや開きかけの蕾がついた鉢植えのバラを退避させるコンサヴァトリーがあったら重宝するだろうな、とつくづく思います。
このスケッチのように、南ファサード側には生活を楽しむ庭空間がひろがり、別側のファサードに車廻しのスペースのあるエントランスがあり人々を迎える、-広い敷地にある洋館の配置です。
建物の庭側に幅広のカバードポーチをつけてテーブルとチェアを置いて、テラスライフを楽しみましょう。
その屋根や柱につるバラをからませ緑のドレープを作ります。
屋根からこぼれ落ち、陽の光に透けて見える花や葉はとても美しく、心をウキウキさせてくれます。
そして、庭を前にベイウインドウが張り出したサロンにはピアノを置いて音楽を楽しみたいものです。
緑がひらひらと風にそよぐ外の景色を見ながらのサロンコンサートはとても豊かな気持ちになります。
近景や中景に噴水やローズアーチのトンネル、パーゴラやガゼボを散りばめます。
そして遠景には少なくとも10m位ある木々があれば素晴らしいですね。
欲張りですが、庭にリンゴの木があって瑞々しい青リンゴをかじれたら最高にハッピーでしょう。

バラをとりこんで建築と庭が織りなす風景を形づくるには多種多様のバラの特性を知っている必要があります。
日々、設計活動の傍ら様々な種類のバラを育てる実践をして、魅力的なローズガーデンのある建物創りに向けて研鑽を重ねています。
アトリエ アマルフィターナでは、自然豊かなリゾートのエスプリを吹きこんだヨーロピアンデザインの建物と庭の設計デザインを御提案しております。
ご興味を持たれた方は、お電話、メールのお問い合わせを歓迎いたしております。

La petite Victorienne 1

ラ・プティット・リゾート ストーリー。
petite はフランス語で「小さい」の女性形。 可愛らしいと言う意味も込めています。
このシリーズではヨーロピアンリゾートの息吹きを感じる瀟洒でコンパクトな大きさの建物のデザイン設計をご提案しています。
第3回目は ラ・プティット・ヴィクトリエンヌ へ訪れいただきます。
イギリスはヴィクトリア朝の優雅な時代の建築のエスプリを採りこみつつ、リゾートを感じるデザインです。
petite victorienne

カラッと晴れて真っ青な空の下、明るく陽気な南仏の建物も魅力的ですが、どんよりとした灰色の空の下、しっとりとしたイギリスの建物もミステリアス雰囲気が漂いとても魅力的です。
ハリー・ポッターのお話のように、子供達が魔法の杖とほうきを持って魔法使いの学校に向かって飛び出して行く姿を想像してファサードを描きました。(日本の街中仕様なので煙突はついていません。)
ここで、少しヴィクトリア朝の建築の特徴をお話しましょう。
イギリスにおいてヴィクトリア朝の時代にはゴシックリヴァイヴァルの建築が最盛期を迎えました。
ピクチャレスクな風景にゴシック様式のモチーフを採り入れた中世の荒々しい力強さを感じる建築が一体となってロマン主義的な審美感が表現されました。
また、ウィリアム・モリスらによるアーツアンドクラフツ運動が起こった時代でもあります。
大量生産される工業化製品に反発して中世期からの熟練職人による手仕事に回帰しようという運動でした。
フランスはイギリスほどゴシックリヴァイヴァルは盛んではありませんでしたが、中世時代のゴシック建築が沢山存在します。 ゴシックの特徴の一つとして、アーチは中央部分が尖がっています。 
また、イギリス、北ヨーロッパの建物においてフランス、イタリア、スペイン等の建物と比べて顕著なのは、街のファサードに装飾的なペディメントとしてではなく、急勾配屋根の切妻面を見せることです。
パラディアンに反しアシンメトリーな構成で、背の高い切妻や尖塔、塔屋、ドーマー窓がついた建物は中世時代の不思議なロマンを感じます。
ラ・プティット・ヴィクトリエンヌでは、タイムスリップしたような、どこか中世の面影のあるイギリスはヴィクトリアンな建築の特徴や風合いをとり込み、手仕事の味わいを大事にしたデザイン・設計をご提案しています。
それぞれ敷地固有の条件やお客様固有のご要望に合わせてプランニングいたします。
ご興味をもたれた方はアトリエ アマルフィターナまでお問い合わせくださいませ。

ヴィクトリアンな森のアトリエ

イギリスには映画やドラマのロケ地になった魅力的なお城や館がたくさんありますね。
今話題のダウントン・アビーのハイクレア城も素敵ですが、ダヴィンチコードに現れたバーリーハウスやバットマンビギンズのウォラトンホールもとても印象的でした。
広大な緑の芝生の庭園を前に、長い歴史を感じる古びた石のファサードが佇みます。
怪しい雲行きの空、稲光、雷が鳴ってざぁざぁ降りの雨、という雰囲気がこれほどよく似合う建物はない、と言っていい感じがします。

さて、夏が近づき、海もいいですが、涼しい高原で過ごすのも良いですね。
どこかミステリアスで不思議感漂うイギリスの古い館に想いを馳せながら、「森のアトリエ」をスケッチしてみました。

victorian forest house

ファサードにはコッツウォルドストーンやレンガを使うと古い味わいがよくでます。
ゲーブルエンドやドーマー窓の壁部分にコロンバージュを施しました。
コロンバージュの家はイギリスの他、フランスの北部や東部、ドイツでも見られる中世の造りです。
実はパリにもあるんですよ。 
エコル・デ・ボザールの建築学校で受けた授業の1つに古い建造物の修復保存というのがあって、住んでいたところのすぐ近くにあったコロンバージュの建物のスケッチをして、建て方のレポートをしたことをふと思い出しました。
そして、アーチにはいろいろな形があるのですが、中央が尖っているのがゴシックアーチです。
窓の格子やエントランスポーチ上部にゴシックアーチを入れると、よりヴィクトリアンな雰囲気が出ます。
コンサヴァトリーでアフタヌーンティーをいただきながら遠くの山々を眺める、なんて生活に憧れてしまいます。
そして、裏の森で薪を集めて、暖炉にくべ、パチパチはじける音に耳を傾ける、
そんな森のアトリエライフはいかがでしょうか?
アトリエ アマルフィターナでは優雅な高原リゾートライフを夢見る貴方のために、ロマンティックなヴィクトリアンスタイルの外観とインテリア、プランの設計・デザインをご提案いたしております。
上のスケッチのプランもございますので、お気軽にお問い合わせ、喜んでお待ちしています。

ヴィクトリアン・マナー物語

南フランスが真っ青な空に鮮やかな色合いだとすると、イギリスはどんよりした雲に覆われがちな柔らかな色合い。 そこが、また別の魅力でもあります。
sudeley castle1 Helmingham Hall1
イギリスのお城やマナーと呼ばれる昔の荘園の館はミステリー小説の舞台になりそうなムードが漂い、とてもロマンティック。 怪しい雲空に稲光が光ったらもうすっかりサスペンス気分です。
広大な領地には緑濃き庭園が拡がります。
そして、緑豊かでとても美しいイギリスのカントリーサイドの家々。
cotswolds houses house
コッツウォルドストーンにはつるバラがよく映えます。
rose door rose window rose gate 
つるバラがゲートや玄関、窓辺を彩ります。 両側にポーチ柱などなく切妻の庇がついただけの簡素な玄関ですが、そのひなびた感じにとっても風情があります。
red brick house 2a farm house1
白い窓とのコントラストが美しい古びたレンガの家。
コンサヴァトリーがついていたら言うことなしです。
garden-conservatory conservatory 2
コンサヴァトリーで緑の庭を眺めながらアフタヌーンティーを楽しんだり、趣味の時間を過ごしたりできたら優雅ですね。
アトリエ アマルフィターナでは、コッツウォルドストーン、レンガを使ったアシメトリックなヴィクトリアンスタイルのファサードデザインや、コンサヴァトリーを組み込んだガーデンライフを楽しむ建築設計をいたしております。
イギリスの風格あるデザインの建物をご希望されている方、メール・お電話にてのお問い合わせお待ちしています。