conte de fée resort story 記事一覧

La petite Églantine 1

ラ・プティット・リゾート ストーリー。
petite はフランス語で「小さい」の女性形。 可愛らしいと言う意味も込めています。
このシリーズではヨーロピアンリゾートの息吹きを感じる瀟洒でコンパクトな大きさの建物のデザイン設計をご提案しています。
第7回目は ラ・プティット・エグランティーヌ の世界へといざないます。
エグランティーヌはフランス語で野生のバラをさし、お花の妖精です。
妖精達が集まって夜の宴(soirée)や室内コンサートに興じている姿を想像してファサードを描きました。

la petite eglantine

妖精が棲んでいそうな建物を想像すると、海や、森、湖、田園の牧歌的な世界へと無限に広がって行きます。
森の中の老大木のうろの中に迷い込んだような、海底の白砂と海草の間に潜む大きな貝殻の中に入り込んだような、そんな世界を想像しながら、描きました。
森の木霊が聞こえてきたり、海の竜宮城からエオリアンハープが流れてきたりする不思議な空間です。
幻想的なメロディーが奏でる揺らぎ、リズム、柔らかで滑らかな曲線に包まれます。
クリスタルがキラキラときらめく灯りや間接光がロマンティックな華やぎと陰影を醸し出します。
少し話は飛躍しますが、音楽やスポーツに共通していることは、直線的部分はあっても流れが曲線でつながっていることでしょうか。 リズムのとれた自然な回転が遠心力やきれいな放物線を生みだします。 そして、自然界の形は皆、弧を描いてバランスをとり、うまく荷重を分散して支えています。
ヨーロッパは古代から伝統的にスタジアム、オペラ座などをとっても、人々が集まってスポーツ観戦、音楽、劇鑑賞に興じる場所は円形をしています。 弧を描く形は、円卓にしろ、社交的で動的、流れのある雰囲気、空間を創り出します。 曲線使いは空間をよりドラマティックに演出し、ストーリーが展開して行きます。  
アトリエ アマルフィターナでは「コントゥ・ドゥ・フェ ストーリー」と名付けて曲線、曲面使いのあるファンタジーに富んだ建築デザイン・設計をご提案いたしております。 
(フランス語で「コントゥ」はお話、「フェ」は妖精という意味で、コントゥ・ドゥ・フェはおとぎ話のことです。)
それぞれ敷地固有の条件やお客様固有のご要望を反映させながら、有機的な形や曲線使いの遊び心ある豊かな建築空間をプランニングいたします。
ご興味をもたれた方はアトリエ アマルフィターナまでお問い合わせくださいませ。

コントゥ・ドゥ・フェ スケッチ1

コントゥ・ドゥ・フェ。 フランス語でフェは「妖精」コントゥは「お話」、つまりおとぎ話です。
妖精が棲んでいそうな家ってどんな風に想像されるでしょうか?
どこもかしこも直線で囲まれたカチンカチンの建物には寄りつきそうもない気がします。
自然界の曲線や風合い、有機的な形を感じる空間が好きそうですね。
海の中の世界を想像しながらコントゥ・ドゥ・フェ のヴィラを定規なしで描きました。
妖精と言っても、いろいろな妖精がいるので、いろいろなタイプの妖精の棲み家がありますが、ここは海を見下ろす高い断崖に立つ妖精の館。
ここに棲む妖精は一日中、野山で冒険をしてきた後、なぜか、黄色のランボルギーニで館に帰ってくるちょっぴりやんちゃ者です。
maison conte fee01
maison conte fee02
テラスで海を眺めながらディナーの後は、ぶら~んと浮輪でプールにつかりながら幻想的な音楽のコンサートを夜更けまで楽しみます。
そして、海の朝焼けを鑑賞し・・・また、一日の冒険が始まる。

妖精の棲む家を想像していると、夢がひろがります。
A・ガウディの建築は妖精が喜んで棲みそうな建物ですね。
ガウディは自然界の形や海の生き物の形にインスピレーションを受けながら建築物を創造したそうです。
自然界は曲線で構成されていますが、人間が作り出す建物は直線で構成され、それが今日当たり前となっています。 もちろんコストのこともあります・・・
床さえ水平に保たれ、平衡感覚を失わないよう配慮されていれば、直線の常識にとらわれる必要はないのです。
曲線には直線の束縛から解放してくれる自由、広がりがあり、尖がりがなくクッションのように受け止めてくれる包容感があります。
果てしなくインスピレーションを与えてくれる海の世界。
その世界を沢山見たいと思い、沖縄で泊りがけのダイビングの合宿に参加しライセンスをとったものの、その後ペーパーダイバーになってしまったのでした・・・
海の世界のインスピレーションを集めてみたのでご覧ください。


アトリエ アマルフィターナではコントゥ・ドゥ・フェ と名付けて、自由で伸びやか、まろやかな曲線を採り入れた建築デザイン・設計のご提案をいたしております。 お問い合わせ大歓迎しています。 

コントゥ・ドゥ・フェの世界

フランス語で「コントゥ」はお話、「フェ」は妖精という意味です。 コントゥ・ドゥ・フェはおとぎ話のことです。
妖精が棲んでいそうな、おとぎの国の雰囲気が漂う建物の外観をフィーチャーしてみましょう。

hameau marie antoinette albero1
フランスはヴェルサイユ庭園内にあるマリーアントワネット王妃の田舎家。 厚い木の扉が「ギィーッ、パタン!」と開いて、中から妖精がパタパタ羽根の音をさせながら飛び出してきそうな感じがします。
南イタリアはアルベロベッロのトゥルッリ。 とんがり屋根の民家。 童心に返るようです。

wales3 wales
こちらはイギリスはウェールズにあるエコ住宅。 床面が水平以外は自然で自由なラインで構成されています。

russie1 mexico
ロシアはクレムリンの聖ワシリイ大聖堂。
そして、メキシコにある貝殻の形をした住宅。

gaudi2 gaudi1
もちろん、バルセロナのガウディの建築。 夕方ライトアップされると、まるで海の中の竜宮城のようで、とても幻想的です。 アールヌヴォーの時代、スペインではモデルニスモ建築と呼ばれます。
こうした有機的で丸みのあるデザインは自然界により近く感じ、詩情あふれ、妖精が宿っていそうで、どこかシューレアリスティックな面白さがあります。 定規を使った直線が支配する形ではなく、粘土のようななだらかな曲線、曲面のある塑造的な形です。
ここで、ちょっとヨーロッパと日本の伝統建築の比較のお話をします。
もともとヨーロッパは組積造で石を積んでアーチを形成して支えることで開口部や屋根を作りました。 なので石という硬い材料使いですが、曲線、曲面があちこちに入り込み、また石を彫塑して円柱にしたり角に丸みを出したりして空間に柔らかさがあります。 一方、日本は木造の梁と柱のラーメン構造でその間を雨戸や障子がふさぎ、床も畳の四角いモジュールで構成されています。 木材や障子、畳と言った材料自体に柔らかみのあるものが用いられ、曲線をあまり必要としない空間でした。
ヨーロッパでは曲線使いが多いですが、日本ではスパッと切ったような四角い空間がとても多く、あまり曲線使いの空間になれていないように思います。  
真四角、ピン角、直角、時として鋭角を含む規則的で硬質で冷たい感じの建物が取り巻く現代の生活から少し距離をおいて、おおらか、解放的で自由、温もりのある自然に近い有機的なフォルムの空間で過ごしてみたくはありませんか?
アトリエ アマルフィターナでは「コントゥ・ドゥ・フェ」と名付けて曲線、曲面使いのあるファンタジーに富んだ建築デザイン、設計をご提案いたしております。