La petite Victorienne 1

ラ・プティット・リゾート ストーリー。
petite はフランス語で「小さい」の女性形。 可愛らしいと言う意味も込めています。
このシリーズではヨーロピアンリゾートの息吹きを感じる瀟洒でコンパクトな大きさの建物のデザイン設計をご提案しています。
第3回目は ラ・プティット・ヴィクトリエンヌ へ訪れいただきます。
イギリスはヴィクトリア朝の優雅な時代の建築のエスプリを採りこみつつ、リゾートを感じるデザインです。
petite victorienne

カラッと晴れて真っ青な空の下、明るく陽気な南仏の建物も魅力的ですが、どんよりとした灰色の空の下、しっとりとしたイギリスの建物もミステリアス雰囲気が漂いとても魅力的です。
ハリー・ポッターのお話のように、子供達が魔法の杖とほうきを持って魔法使いの学校に向かって飛び出して行く姿を想像してファサードを描きました。(日本の街中仕様なので煙突はついていません。)
ここで、少しヴィクトリア朝の建築の特徴をお話しましょう。
イギリスにおいてヴィクトリア朝の時代にはゴシックリヴァイヴァルの建築が最盛期を迎えました。
ピクチャレスクな風景にゴシック様式のモチーフを採り入れた中世の荒々しい力強さを感じる建築が一体となってロマン主義的な審美感が表現されました。
また、ウィリアム・モリスらによるアーツアンドクラフツ運動が起こった時代でもあります。
大量生産される工業化製品に反発して中世期からの熟練職人による手仕事に回帰しようという運動でした。
フランスはイギリスほどゴシックリヴァイヴァルは盛んではありませんでしたが、中世時代のゴシック建築が沢山存在します。 ゴシックの特徴の一つとして、アーチは中央部分が尖がっています。 
また、イギリス、北ヨーロッパの建物においてフランス、イタリア、スペイン等の建物と比べて顕著なのは、街のファサードに装飾的なペディメントとしてではなく、急勾配屋根の切妻面を見せることです。
パラディアンに反しアシンメトリーな構成で、背の高い切妻や尖塔、塔屋、ドーマー窓がついた建物は中世時代の不思議なロマンを感じます。
ラ・プティット・ヴィクトリエンヌでは、タイムスリップしたような、どこか中世の面影のあるイギリスはヴィクトリアンな建築の特徴や風合いをとり込み、手仕事の味わいを大事にしたデザイン・設計をご提案しています。
それぞれ敷地固有の条件やお客様固有のご要望に合わせてプランニングいたします。
ご興味をもたれた方はアトリエ アマルフィターナまでお問い合わせくださいませ。