2015年6月 記事一覧

ヴィクトリアンな森のアトリエ

イギリスには映画やドラマのロケ地になった魅力的なお城や館がたくさんありますね。
今話題のダウントン・アビーのハイクレア城も素敵ですが、ダヴィンチコードに現れたバーリーハウスやバットマンビギンズのウォラトンホールもとても印象的でした。
広大な緑の芝生の庭園を前に、長い歴史を感じる古びた石のファサードが佇みます。
怪しい雲行きの空、稲光、雷が鳴ってざぁざぁ降りの雨、という雰囲気がこれほどよく似合う建物はない、と言っていい感じがします。

さて、夏が近づき、海もいいですが、涼しい高原で過ごすのも良いですね。
どこかミステリアスで不思議感漂うイギリスの古い館に想いを馳せながら、「森のアトリエ」をスケッチしてみました。

victorian forest house

ファサードにはコッツウォルドストーンやレンガを使うと古い味わいがよくでます。
ゲーブルエンドやドーマー窓の壁部分にコロンバージュを施しました。
コロンバージュの家はイギリスの他、フランスの北部や東部、ドイツでも見られる中世の造りです。
実はパリにもあるんですよ。 
エコル・デ・ボザールの建築学校で受けた授業の1つに古い建造物の修復保存というのがあって、住んでいたところのすぐ近くにあったコロンバージュの建物のスケッチをして、建て方のレポートをしたことをふと思い出しました。
そして、アーチにはいろいろな形があるのですが、中央が尖っているのがゴシックアーチです。
窓の格子やエントランスポーチ上部にゴシックアーチを入れると、よりヴィクトリアンな雰囲気が出ます。
コンサヴァトリーでアフタヌーンティーをいただきながら遠くの山々を眺める、なんて生活に憧れてしまいます。
そして、裏の森で薪を集めて、暖炉にくべ、パチパチはじける音に耳を傾ける、
そんな森のアトリエライフはいかがでしょうか?
アトリエ アマルフィターナでは優雅な高原リゾートライフを夢見る貴方のために、ロマンティックなヴィクトリアンスタイルの外観とインテリア、プランの設計・デザインをご提案いたしております。
上のスケッチのプランもございますので、お気軽にお問い合わせ、喜んでお待ちしています。

パティオ・エスパニョル スケッチ1

南フランスやイタリアのヴィタミンカラーも新鮮で魅力的ですが、
スペインの建物の真っ白な塗り壁も青い海や空にとてもよく映えて、魅惑的ですね。
でこぼこした塗り壁や橙色の瓦屋根が落とす碧い影。
からっとした空気と爽やかなそよ風。
そんな地中海特有の雰囲気を思い出しながらスケッチしてみました。

patio espanol sketch 1

ヨーロッパの街は通りから建物の中に入ると中央に中庭が広がっている形状が多いです。
何所帯か、またはいくつかのオフィスが入っていて建物と中庭を共有しています。
通りに対してはファサードでブロックしていて、内に向かって開かれています。
街の広場も皆の集う親密な空間として同様の構成です。
スペインのパティオは中央に噴水があって、水がポチャポチャする音が辺りに静かに響き渡り、とても心地よく感じます。
いにしえのヨーロッパの石造の世界がつくる特有の音のひとつで、郷愁を感じる優しい響きです。
「アルハンブラの思い出」とかアランフェス協奏曲など、ギターの音を聴きたくなってきます。
パティオは四方にアーチの回廊が巡りロの字を形成しているのが完成形ですが、ヴァリエーションとしてUの字やL字もあります。
パティオのある家に住めたら素敵ですね。
柔らかい表情のテラコッタタイル、手描き絵柄の入った水色や青のタイル、そして鉄のレースのようなロートアイアンの格子やゲートが、白い塗り壁によく似合います。
アトリエ アマルフィターナではパティオ空間を楽しむ建物の設計をいたしております。 上のスケッチのプランもございますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

ヴィラ・イタリアーナ スケッチ1

夏が近づいてきました。
夏のリゾートに想いを馳せながら、ヴィラ・イタリアーナ スタイルのスケッチを描きました。
villa italiana sketch 1
場所は海を遠くに見渡す小高い丘の上。
芝生が陽の光にきらきら輝き、小鳥がさえずる緑濃き庭園を前にしたヴィラ。
南フランスやイタリアではファサードの色合いがとても明るく、スケッチのように山吹色をはじめ、桃色、肌色、オレンジ色、石榴色、等、真っ青な空にすかっと映える色使いに魅了されます。 でも決してきつい色ではなく、アースカラーの柔らかみのある自然な色合いです。
シンメトリー感のあるバランスを保ちながら、微妙にヴァリエーションを与えて、ファサードにリズムを作りました。
多くのヴィラがそうであるように、庭の広がる南側はプライヴェートゾーンですので、北側に正面玄関のくるファサードを構えています。 玄関までのアプローチが長いと、ますますヴィラらしくなります。
リゾートの建物は、あちこちの方位や階にテラスやバルコニー、カバードポーチを配して、そこで景色、自然の移ろいを楽しむのが醍醐味でしょう。
南フランスでもイタリアでも気候の良い季節になると、人々は毎日のようにテラスや庭に出したテーブルで食事をしています。
海のはるかかなたの地平線の日の出や日没を観賞しながらテラスで食事、なんて憧れてしまいますね。
そんな優雅な時間を過ごすイタリアのリゾート地、アマルフィを思い出します。
アマルフィのホテルのテラスから撮った早朝の日の出の風景のスナップショットをお届いたします。


アトリエ アマルフィターナでは日々優雅なリゾート気分を味わいながら暮らしたい貴方のために、ヴィラ・イタリアーナ の華やぎある設計・デザインのご提案をいたしております。 お気軽にお問い合わせくださいませ。