2015年9月 記事一覧

La petite Andaloucienne 1

ラ・プティット・リゾート ストーリー。
petite はフランス語で「小さい」の女性形。 可愛らしいと言う意味も込めています。
このシリーズではヨーロピアンリゾートの息吹きを感じる瀟洒でコンパクトな大きさの建物のデザイン設計をご提案しています。
第5回目は ラ・プティット・アンダルシエンヌ の世界へお連れいたします。
スペインはセヴィーリャ、コルドバ、グラナダなどの街があるアンダルシア地方を旅行した時のことを思い出しながらファサードを描きました。

la petite andaloucienne
フランスやイタリアの地中海側の建物は碧い空に色とりどりのファサードが印象的ですが、アンダルシア地方に来ると、焼き付ける太陽の光に眩しく輝く真っ白なファサードが連なり、赤茶、橙の素焼き瓦が壁面にくっきりとした丸い影を落とし、鮮やかなコントラストはさらに増します。
この地方で街歩きをしながら建物を眺めていると、ヨーロッパ地中海の歴史において、ヨーロッパとサラセン文化が融合した建築であることを強く感じます。
異なる文化が融合すると、とても豊かなものが生まれることを物語っているようです。
グラナダにあるアルハンブラ宮の美しいパティオの庭園にて、噴水がポチャポチャとたてる音に耳を傾けていると、遠い昔、サラセンの王女様がそぞろ歩きをしていた姿などを思い浮かべてしまいます。
細い路地を散策してるいると、白い壁をアーチに穿ったロートアイアンゲートが所々出現します。
鉄でできたレースのようなロートアイアンゲートの向こうに植物の緑が輝き、色とりどりの花々が咲き乱れています。
路地に対し外側に閉ざされたファサードですが、内側、奥に向かって開かれ、光あふれるパティオが広がっています。
ロートアイアンのデザインはフランスのそれとは、また一味違いますが、どちらも職人芸の魅力にあふれるものです。
ラ・プティット・アンダルシエンヌでは、日本にいながらにしてスペインのリゾートに滞在しているかのように楽しんでいただけるよう、その特徴や風合いをとり込んだデザイン・設計をご提案しています。
それぞれ敷地固有の条件やお客様固有のご要望を反映させながら、パティオと建物が一体となった豊かな空間にインスパイアされた中庭を楽しむ建築空間をプランニングいたします。
ご興味をもたれた方はアトリエ アマルフィターナまでお問い合わせくださいませ。